家を買う!
そう決めたら、まずは売り物件の広告に目が行くもの。
母と住むことを思い浮かべながら、「あ、ここは母の部屋、ここはわたし、ここは妹家族が遊びにきたときに寝室にできるな」なんて、楽しみながら広告を眺めていました。
マンション?戸建て? それってどっちがいいの?
経済的な理由から我が家の終の棲家は、新築は無理なので、もちろん中古。
そして、マンションか戸建てか、これも大事な選択のひとつ。
それぞれにメリットデメリットがあります。
マンションか戸建てか、それぞれのメリットデメリット
物件を探すときに、不動産屋さんから教えてもらったポイントやアドバイスを交えながら、メリット・デメリットを上げていきます。
参考になればと思います。
戸締まりについてのメリット・デメリット
不動産屋さんからよく言われたのは、マンションだと戸締りが楽、というもの。確かに。玄関側とベランダ側だけ気を付ければよいのだから、マンションのメリットです。
それくらいどうよ?って思うかもしれませんが、急いでるときにあちこちの戸締りを気にしなくていいというのは楽だし、万が一にも外部からの侵入者の出入り口が限定されるという点で「特に女性には大事なポイント」。
ということで、ここではマンションに軍配が。
一方で、戸建てだとあっちの窓、こっちの勝手口と、ちょっとのお出かけにも気を遣います。
リフォームについてのメリット・デメリット
また、こんなことも聞いたことがあります。古い戸建ては、水道だかガスだかの管が隣の敷地に入り込んでしまっていてリフォームが大変だと。これも戸建てのデメリットです。
すべての戸建てに当てはまる話ではないにしても、気に入った物件の配管の状態がどうなのか自分では調べられないし、常に売主に確認できるとは限りません。
反対にマンションにはこんなデメリットが。
リフォームする場合、そのマンションの構造のために思った通りのリフォームができないことがあります。
例えば、古いマンションを購入してリフォームする場合、お風呂の自動湯沸かしリモコンを付けたくてもつけられないとか、付けられても場所が制限されたりします。
また、リフォーム済みのマンションで、既にお風呂の自動湯沸かしリモコンが付いていたとして、そこに「追い焚き」ボタンがあっても機能自体は「追い焚き」ができない、なんてこともあります。
わたしが以前に購入したマンションはフルリフォーム済みの物件で、お風呂には多機能な自動湯沸かしリモコンがついてました。
「追い焚き」やら「湯たし」「水たし」やら「保温」やらたくさんのボタンがあって、小躍りして喜んでおりましたが、しかし、「追い焚き」してみると、ただの「湯たし」、つまりお湯を追加するだけでした
これはどうも、マンションの構造によるものだそうで、お風呂の湯船の側面の穴が1つだと、湯船のお湯を循環させて温めることが出来ない、つまり「追い焚き」することができないそうなんですよねぇ。
「追い焚き」ボタンは「湯たし」でしかなかったわけです。
家族の人数や入浴のタイミングで「追い焚き」は使わないという場合にはどうでもいい話ですが、これはマンションのデメリットとして上げておきたいと思います。
それに、「追い焚き」は、湯船のお湯を循環させるわけですから、衛生的ではないからあったとしても使わないというお声も…。
月々の出費に関するメリット・デメリット
お金の面でもマンションにはデメリットがあります。
マンションは所有者である限り、管理費や修繕積立金を払わなくてはなりません。車を持っていたら駐車場代も必要。
それから、マンションの中には土地が所有権ではなく借地権であることも。こうなると、地代も必要になってきます。住宅ローンで買うとしても、これらの費用が毎月乗っかってきます。
そこに加えて、借地権の期限も気になるところです。
反対に、戸建てには土地が借地権であればその地代が必要になりますが、管理費や修繕積立金などの負担がない。メリットです。
その他のメリット・デメリット
もう一つ、マンションにはデメリットがあります。マンションの廊下に個室が面している場合、共用部の廊下を歩く音がけっこう響きます。
部屋の窓のすぐ外を人が歩くのだから、慣れないうちは人が歩くたびにドキッとします。夜中に電話をしながら歩く人もいます。これもびっくりします。
次も大事なことですが、マンションは気密性が高いので戸建てに比べて冬は暖かい。これはメリットですね。もちろん角部屋など例外がありますが。
反対に、戸建ては開ける窓がマンションに比べて多い分、風通しがよいというメリットが。
そして、マンションの気密性はありがたいものですが、しっかり換気しないとカビが発生する原因になります。メリットとデメリットが紙一重です。
他に、マンションなら分譲でもペットに制約があるところがありますが、戸建てならありません。ただしご近所への配慮はもちろん必要です。
他にも考えたいポイント
ここで我が家の家探し体験からエピソードをひとつご紹介。
購入する物件を探しているとき、珍しくマンションでメゾネットタイプの部屋に出会いました。
部屋の中の階段をどう見るかで選択肢に入れるか入れないかわかれるところです。
同居予定の母は、高齢者とはいってもまだ階段を避けたいほど弱ってはいない。でも、将来は階段を上らなくなる日もやってくる・・・かもしれない。そうなると、1日中過ごすことができるほど、1階が広いのが理想です。
たまたま、出会ったこのメゾネットタイプは、1階の面積が小さく、キッチンとバス・トイレ、リビングが1階に、寝室に使える部屋は2階にと分けられていました。階段が急で手すりなし。
寝室が2階になるため、急な階段を使わないといけない。
夜中に何度もトイレに起きる母にはスリルがありすぎてたまらない。わたしも安心してゆっくり寝ていられない。
そしてこの階段、何年か後には母は使わなくなるかもしれない。母だけでなく、30年後のわたしもきっと使わなくなるでしょう・・・。
手すりをつけることができるかどうか不動産屋さんに確認をしてもらったけれど、あいにく売主側からはっきりした返答がありませんでした。ご縁がなかったということです。
まとめ
マンションのメリットは
- 戸締まりが楽
- 水道管の心配は不要
- 気密性が高く冬は戸建てより暖かい
マンションのデメリットは
-
- 思い通りのリフォームができない可能性あり
- 住宅ローンの他に、管理費、積立修繕費、車があれば駐車場代、場合によっては地代が毎月必要
- 間取りによっては、寝室の窓ガラス一枚を隔てたすぐそばを人が歩く
- ペット禁止の物件がある
- 戸建てに比べて、より換気を心がける必要がある
戸建てのメリットは
- 毎月の負担は住宅ローンだけ 場合によっては地代も
- ペットの制約なし。ただしご近所にはお気遣いを
- マンションに比べて風通しがよい
戸建てのデメリットは
- 戸締まりが大変
- 配管の問題
- マンションに比べて気密性が低く、冬は寒いかも
わたしの場合、中古が前提で予算も限られているなか、すべてに満足できる物件にはなかなか出会えません。
でも、あきらめずにいたら、いつかはいい物件に出会えるかな。