金剛輪寺、紅葉が美しいところ
紅葉が見頃で素晴らしかった。
737年だか741年だかに創建されたというお寺。
平安時代後期には存在したらしい、とのことです。そのくらいの古い年代がけっこう好きです。
織田信長の焼討で百済寺は焼失しましたが、金剛輪寺の本堂と三重の塔は免れたそうです。
ウィキペディアより、「寺僧の尽力で焼失をまぬがれた」とか、「地上から数百メートルの石段を上ったところにあるため見落とされまぬがれた」のだとか。
それって、要するに高いところまで登らないといけないわけです。
そう、金剛輪寺の本堂、三重の塔へ行くには、なが〜い階段を上がっていかなくてはなりません。
本堂、三重の塔まで母はがんばった・・・
一緒に行った母が、杖をつきながらゼーゼー言っていました。
すれ違う人の中に、「寺はボチボチ(ダジャレ)行ったらええんやで」とか、「暗くなる前に上がって、また降りないとあかんよ」と声をかけてくれる人がいました。
母は本堂まで上がりました。
途中で何度も諦めかけていましたが、あの階段を上がれたことに達成感があったようで、家に帰ってからもしばらく「行ってよかった」「上りきれた」と言っていたくらいです。
でも、すぐそこに見える三重の塔までは行きませんでした。
帰りのための、体力温存です。
二人で鐘をつかせて頂き、またなが〜い階段をおりました。
母にとっては大変な紅葉狩りになりましたが、本堂まで上がれたとよろこんでいました。
息をのむ美しさ 庭園の風景
テレビでみた風景にあこがれて、金剛輪寺に行くことに決めたんです。
いつも私が誘うままについてきていた母が、珍しく自分からあの景色がみたいと言うので、今年の紅葉の目的地に加えました。
その風景がこちら…。
テレビで映った瞬間、息を飲んだこの風景です。
たくさんの人たちがこれをカメラに収めようと順番待ちをしていました。
中には、納得いかないのか、しばらく動こうとしない人も…。
本堂へ上がる前はこの、人の多さにシャッターチャンスをさっさと諦めましたが、階段を降りてきたときにはもう日も沈み、人影もまばらだったので、もしやと思い再び庭園に立ち寄ってみました。
すると、狙い通り。人も少なくゆっくり写真を撮ることが出来ました。
金剛輪寺。
長い階段は大変でしたが、どこを切り取っても素晴らしい風景に大満足な旅でした。
おまけに母にも喜んでもらえたし、運転は大変でしたが良い旅でした。
終わりに
母は、「来年は来れないかなぁ」と言っていましたが、来年には来年の風が吹きます。
駐車場と目的地があまり離れていないところを選ぶなどすれば、まだまだ旅は続けられます。
素晴らしい景色を求めて、またいい旅ができたらと願います。