
上の写真は2018年11月3日(土)午前7時半ごろの滋賀県高島市朽木小入谷(くつきおにゅうだに)。おにゅう峠です。
いざ、頂上へ・・・それって、どうやって行くの?
初めてこの雲海の存在を知ったとき、きっと行けないとあきらめていた。なぜなら、雲海を見ようと思ったらまだ暗いうちから家を出ないといけないし、しかも山道を運転していかないといけないし、家から微妙に遠いし。
でも、待て。残念なことに間違いなく年々歳は取っていく。今諦めたら来年はもっとない、と自問自答。
この人生で、雲海をこの目でみることはもうないというのか・・・。
年をとっても行けるところ、行けないところ
飛行機にさえ乗れれば、函館の夜景も沖縄の海も見に行ける。でも、家から2時間半で行けるおにゅう峠は、季節と運転する時間と家を出る時間と、でけっこうその気にならないとわたしには行ける気がしない・・・。
誰か、わたしをおにゅう峠に連れてって。いや、それ待ってたらいつになるかわからないし。
ここはいっちょふんばって行ってみっか。というわけで決心しました。
Googleマップで道を検索して予習です。ところが、マップ上では山頂までに途中で道がなくなります。
女手一つで頂上へたどり着けるのか不安。でも、安心しました。おにゅう峠の頂上へ行けるって地図を見つけました。URLをコピーするのを忘れましたが、掲載頂いた方、お世話になりました。ありがとうございます。この場を借りてお礼を申し上げますm(__)m。
雲海が見られるコンディションは
雲海を見るには、前日が雨で翌日早朝が晴れで前日との気温差が大きいこと、つまりぐっと冷え込むこと。
季節は秋。前日の小雨と翌日の天気予報「晴天」。温度差そこそこ。これは、ひょっとしたら雲海のサインではないのか!
よし、行こう。突然の思い付きだったけど、せっかくなので母と一緒にその景色を見たい。
母と、朝早く起きられたらね、と約束をして9時半に就寝。
眠りを誘うためにしばらくクラシックを聴く。すぐに眠りに落ちた。
午前4時過ぎに起床、5時に家を出た。家からおにゅう峠まで車で約2時間半。
この時点ですでに日の出には間に合わないんだけれど、女子二人旅、慌てずゆっくり行きます。世間はまだ真っ暗です。
目的地までの最後のコンビニ
湖西道路を北上。
真野インターで下りたらしばらくしてローソンがある。
ここが最後のコンビニでした。トイレに行くならここです。
少し先に、セブンイレブンができてました。
山頂にトイレなし(2018年現在)。
コーヒーとサンドイッチを買って、トイレを借りた。
落石注意
ローソンを出るころには、空もうっすら明るくなってきた。
それでもまだまだ暗く、心細くなるくらいの細い道、木々を抜けると時々現れる集落。
この集落が、明け方の空気に包まれて幻想的。
車が前後に何台か連なって走っていて、「きっとみんな頂上へ行くからついていこう」「頂上まで心強いな~、前の人が案内してくれるな~」って話していた。ところが突然右へ曲がっていく。
え~!わたしのナビは「直進」って言うてるよ!
6台くらいつらなっていたのに、私たちを残してみんな右へ曲がっていった。どうやら釣りのイベントをやっているみたい。
誰もいなくなった。また二人ぼっち。
まだナビは案内してくれているから、このまま進んでいってみよう。
道はほんとうに細く、前から来たらどうしようとドキドキしながら前進。小さい車でよかった。。。
ときどき、先日の台風21号の影響か、落石がある。
路肩もアスファルトとの段差があるところがあって、タイヤの当たり方次第でパンクしそう。
でも、そのまま進んで山を登り始めたら少しマシだったように思う。
道は細いけれど、ところどころすれ違いができるようになっていて、前からくる車も(きっと朝焼けをみて下りてきたのね)避けて通してくれる。
こちらもよれるところで待ったりと、お互いに譲り合いです。
・・・で、あきらめずに進んいってよかったです。
徐々に山を登っていく。隣に座る母が、「お~!キレイ♪」と喜ぶ。
「代わりに見とくから、あんたは前見てや」
うぬ。
写真のスポットらしきポイントには無数のカメラマン、路駐の車やバイク多数、景色にバイクを入れて撮影しようとしている若者。気を付けてください。
足とか轢きそうになりながら、いや、何人かの足は轢いたんちゃうか、と思うくらいみんな車とぎりぎりのところを歩いていく。
頂上でUターンできる
そのままめげずに走り続けて、ついに頂上到着。
道しるべがありました。
右は福井県。
左は滋賀県。
京都って書いてるのもあったけど、そういえば、山の麓を走っているときにちょっとだけ京都に入ったような・・・。
頂上は平らで車が何台か停められそうなスペースがある。Uターンもできる。
そこには滋賀県と福井県の県境がくっきりとある。
福井県側にも道は続くけれど、舗装されていません。
福井県側も、一部を除いて舗装されていました!!
おにゅう峠の山は、真っ白いミルクをたっぷり湛えたボールみたいに、おいしそうにみえた。
おなか空いてたんやなぁ・・・。
Uターンし、滋賀県側から下りることに。
山から下りるときも、本当にきれいで感動です。
麓は深い霧で覆われ、太陽にベールがかかったようで幻想的。
山道を下りきるまで楽しめました。
この写真は、山を下りる途中のもの。
まだ紅葉が始まっていないところが新鮮で、きれいな緑の世界に包まれたような気がして思わず停車して撮影。・・・でもこうして画面でみると普通の森の写真ですね、ハハハ。
思い切って行ってよかったです。
この後、メタセコイヤ並木へ寄り道しました。