初めて不動産屋さんに行くとき、ちょっとドキドキしませんか。慣れてないし、言いたいことが伝えられなかったらどうしようって、特に女性なら不安がよぎるかもしれません。
また、中古マンションをリフォームしようとするとき、費用がどれくらいふくらむかわからないのでここでも不安を感じます。
わたしが購入したマンションは、フルリフォーム物件で、その点の心配は不要だったのですが(提示された金額がすでにリフォーム済みだったので、諸経費を除いてはそれより高額になることはなかったからです)、リフォームが必要となると、不動産屋さんとのやり取りは少し大変かもしれません。
ちょっとした事例をふたつお話しします。
予算
何をするにも予算を決めるのは大事です。特に、家など高額なものを買う場合、自分はいくらまで出せるのか、将来の必要なお金のことも考えて慎重に決めるべきです。
たとえば、いままでは賃貸だったけど老後の支出軽減を考えて、中古でいいからマンションを買いたいと思ったとします。買い方は、預貯金はもしものときのためにおいておきたいので、現金ではなく住宅ローンで買うことにします。
そうはいっても定年までの年数と、退職金の有無、仮に退職金が出る会社で働いていたとしても、いくらもらえるのか、そもそも老後の生活を考えると退職金をマンション購入のための費用に充てることができるのか。。。
これらの不安がぬぐえないので、毎月ムリなく返済できる額で住宅ローンを組めるなら買おうと決めたとします。
そして、その予算は1500万円としました。絶対にこの額を死守したいわけではないので、リフォーム次第では多少高くなってもいいという心づもりだったとして。
さて、不動産屋さんに行って、条件を説明しました。
予算を伝えたはずなのに・・・。 事例その1 予算オーバーの物件を勧めらる
予算を伝えましたが、それより高めの物件で住宅ローンの事前審査をしようと提案されました。金額は1800万円です。不動産屋さんの話では、「高めの物件で審査が通れば、それより安い物件を探せばいいので、目安になる」とのことです。
ここで、要注意信号です。
金融機関は購入物件の条件も考慮のうえ審査するのです。万が一住宅ローンの返済が滞ったとき、金融機関は対象物件を売却して融資金額を回収します。
A物件で事前審査を申請すれば、金融機関は対象物件の担保価値をA物件でみるのです。
買う物件でなければ意味がないのです。不動産屋さんにとっては売る物件の金額の目安にはなるかもしれませんが、購入する側にとっては無駄な書類の記入をさせられていることになります。また、金融機関にとっては無駄な事前審査をしたことになります。
その後、事前審査は無事に通過しました。
その後に案内された物件は、予算内で購入できる金額でしたが、リフォーム分は含まれていません。担当者は、「リフォーム代金を入れても事前審査の額で住宅ローンは組める」とオススメします。
そうか! ほんとだね。
じゃないですよね。予算をはるかにオーバーすることになるのです。気に入れば妥協して買うと思ったのでしょうか。
その可能性もなきにしもあらず、としても、この一連の対応には不信感がつのります。
この不動産屋さんとはご縁がなかったと割り切りましょう。
予算を伝えたはずなのに・・・。 事例その2 気付けばリフォーム代が高額に
物件を決め、リフォーム代金の話になりました。
打ち合わせを終えると、担当者から「見積書はこれから作成しますが、350万円くらいになると思います」とのこと。
ですが、後日届いた見積書の金額はそれより200万円も高い金額でした。
担当者に訳を聞いてみると、「リフォームとリノベーションの違いです」とのこと。
この話を聞いて後日、知人の不動産屋さんにリフォームとリノベーションの違いについて聞いてみたところ、「簡単にいうと、そのまま新しいものに替えるのがリフォームで、デザインから考え直して新しいものにするのがリノベーションだが、線引きはなかなか難しい」とのことでした。
にしても、見積書が出る前と後とでなんでこんなに違うんでしょう。それに対しての疑問は解消出来ませんでした。
この不動産屋さんもご縁がなかったのでしょう。
最後に
こんな話を書くと、ますます不動産屋さんの敷居が高くなるかもしれません。でも、信頼できる不動産屋さんもちゃんといるのです。また、女性一人だけで行くよりは、誰か男性についてきてもらうのも手です。
他にも、購入を断念したら途端に態度が変わったとか、リフォーム後の状態が打ち合わせの内容と違ったとか、金融機関から融資が出たあとに現金を返金することを約束して購入を迫ったという話 (つまり実際の購入金額とは別の見積書を住宅ローンの審査に出すことで多めの金額を融資させ、その差額を返金するとか、それって詐欺では・・・)も聞きます。
結局はどこでも人間関係です。せっかく気に入った物件に出会えても、信頼できないところからは買いたくないし、高い買い物ですから、納得して買いたいものです。